intro

終わってしまった恋がある
これからはじまる恋がある
だけど
僕たちの恋は決して終わりはしない
なぜなら
終わらせないと僕が決めたから

自信をもって言えることは
この気持ちが本当だということ

いろんなところへ行ってきて
いろんな夢を見ておいで
そして最後に
君のそばで会おう

あたりまえのように

キミが言い放ったあの言葉が

どれほどボクを驚かせたか

わかるだろうか





清 竜人 - 痛いよ


ねえ　きみが思っている程　ぼくは馬鹿じゃないよ
鈍感なフリするのも　堪えられなくなってきたんだ
ぼくのために　さりげなく隠している過去も
たまにつくやさしい嘘も　気付いているんだよ

きみが使う　ことばひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ


平然と振る舞うぼくも　内心は穏やかじゃないよ
全神経を尖らせて　君を探ってるの
乱れる呼吸　泳いでる目　はぐらかす表情
一挙手一投足が　恐くて仕方ないんだよ

きみが作る　しぐさひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ

気に入ってるその洋服も　ヘアースタイルや厚化粧も
思い出話も　価値観も　喜怒哀楽も
変なくせのあるキスも　ベッドで喘ぐ声も
ぼく以外の誰かにも見せていたんでしょう

きみが使う　ことばひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ
きみが作る　しぐさひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ


やさしい嘘をついてまでも　喜ばせるよりもさ
本当のことを言ってくれよ　そして　ぼくを悲しませて



気付いたらぼくはもう　独占欲に溺れていて
エゴイズムを振り翳して　くだらない愛を語っていたよ

でもぼくはきみが好きで　どうしようもない程に　好きなのさ
これだけは　信じて欲しいんだよ


きみが生きる　ひとつひとつが　ぼくにとって　喜びなんだ
きみが生きる　ひとつひとつが　ぼくにとって　悲しみなんだ
胸が痛いよ　胸が痛いよ　胸が痛いよ

ぼくが抱く　この思いは　きみにとって　愛と言えるの?

教えてくれよ　教えてくれよ　胸が痛いよ

感情に名前をつけず　言葉にもしないで
ただいれば
そんなのたいがい消えていく

名前をつけるから
大事にして
実体とはなれてしまっても　名前だけを抱えこんで
離れているから違うものになってて
違うから苦しいのに
苦しみながら　名前だけを抱えて
そうであるべきものとして抱えて
そうじゃないことを苦しみながら抱えて
それでこじれていくんじゃないか
なんだかどんどん妙なことになって行くんじゃないか

愛とか恋とか悲しみとか裏切りとか
名づけなければ
それはそれじゃないかもしれない

どうしようもないことがあると知った
誰もが一生懸命で
それほど悪くないのに
どうしてもうまくいかない
わかりあえない
たぶん望むことが一致してないから
お互いに苦しい

はっきりとわかったことは
このままでは無理ってこと
想いは完全にすれ違ってる
相手が変わることを期待しても
どうやっても変わらないくらい違ってる
お互いに苦しい

そうしたら
もうお互いの思いをぶちまけて
はっきりと失望しあうしかないだろう


そこからだ
まずはそこから
全てはそこからだったのに